だから今だけは

そばにおいでよDarling

忘れられない花の香り

 

泣き出した空に傘を差して

瑠璃色の街を写す幾千の雫

遥か遠くの匂い

運んでは過ぎる風

訝った時はもう手遅れで

 

幸運を祈って

占うように

ひとつずつ千切り

確かめてみても

残り僅かな欠片に抱く

無意味な期待と後悔が

未だ離れないんだよ

 

だから今だけは

そばにおいでよDarling

弾ける雨音にそっと耳を澄ませよう

頭の中はまだ上手く言えないことばかり

あの日もらった花の香り

浮かんでは消えて

 

一度ひとつになれば

濁ってしまう(Once we know each other)

反対の色を纏っていたふたり

鮮やかな傘がひしめく街角

出会わなければよかったなんて

手遅れなんだ

 

だから今だけは

そばにおいでよDarling

傘の下 やけに広くて持て余すよ

頭の中はまだ上手く言えないことばかり

あの日もらった花の香り

いつも隣にいた君の温もり

浮かんでは消えて